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県外ナンバーへの差別なぜ起こる?


今日(5/19)の秋田魁新報に「新型コロナと差別問題」という見出しの記事が掲載されておりました。(詳しくは、5/19の秋田魁新報9面をご覧ください)
その記事の概略と私の感想を投稿いたします。

秋田県出身者で県外に転居した方が、秋田ナンバーの付いた車で県外の自宅近くのスーパーを訪れたところ、車から降りるなり、買い物に来ていた家族らしい4人組から「うちの県に何の用だ」と小声で言われた。その4人組は、首都圏近郊のナンバーが付いた別の車にも、同様に差別的な発言を繰り返していた。さらに買い物から戻り、車に乗り込もうとすると別の買い物客からも「秋田からコロナを持ってくるな」とつぶやかれたという。その方はこのような発言を受けたのは今回が初めてだったが、以前、別の県に住む友人も同様の被害を受けたと聞き、悲しい気持ちになった。「全国的にもコロナに関する差別が起きている。差別もいじめも、絶対にあってはいけないことだと思う」と語った。 車のナンバーは住所に合わせて変更することが、道路運送車両法で定められている。「近々変えよう」と思っていたが、なかなか時間をつくれずにいた。だが今回受けた差別を機に、変える決心がついたという。(※これは県外での差別でしたが、秋田県内でも同様のことが起こっているかもしれないと、私は思います。)

新型コロナウイルスを巡るさまざまな差別が問題になっていますが、なぜこのような差別が起こるのか?「車のナンバー」を巡る差別も各地で起きています。なぜなのでしょうか?
社会学が専門の秋田大・和泉浩教授が、次のように答えております。
・「不要不急の外出」が制限される中、新型コロナウイルスに対する不安から「人の往来」に過剰に反応する状態になっている。
・マスクをはじめ、食品、日用品、医薬品など全ての物を県内、あるいは国内で充足できるわけではなく、「物流」とそのための移動はどうしても欠かせません。都道府県をまたぐ移動は避けるよう呼び掛けられていますが、行動範囲が居住する県に収まらないケースも当然、生じる。ある程度の往来は不可欠だということを、まず理解しなければなりません。(※私の5/1投稿も同趣旨です。)
・ウイルスへの不安があり、さらに移動が制限された状況の中では、「他県のナンバー」を見て憤る人がいるのも当然の反応だと思った方がいい。
・今は情報の収集と伝達の速度がとにかく速い。正確な情報だけでなく、不正確な情報についても同じことが言えます。国内、そして世界のありとあらゆる情報が、即時的に収集・伝達されるのが今日の社会の特徴です。そして膨大な情報の中から、人は自分の考えに近い情報を求める傾向があります。心配な人は心配な情報に目が向いてより心配になり、問題がないと思いたい人・思う人は「問題ない」といった情報に目が向いてしまう傾向があります。情報とは安心をもたらすと同時に、不安を増大させることもあります。その不安が、差別も増幅させています。
・県外ナンバーだというだけで差別されてしまうような街に、県外者は移住定住したいと思うでしょうか。・・・・・新型コロナが落ち着いた後、自分たちの暮らす地域をどんな場所にしていきたいかを考えることが大切です。
(※私も和泉教授の意見に同感です。我々秋田県民は県外ナンバーを差別することが無いようにしなければなりません。しかし、新型コロナに対する不安から県外ナンバーに過剰反応しているもので、差別がゼロにはならないとも思います。)

差別がゼロにならないという前提においては、秋田県内に住民登録をしていて、まだ県外ナンバーのままの方は、自己防衛のために、早急に秋田ナンバーに変えたほうが良いと思います。秋田ナンバーにしていれば、もうこのような差別・嫌がらせを受けることはありませんから・・・

例えば、3ナンバーの乗用車を秋田ナンバーに変えるためには、車庫証明を警察署へ申請し後日車庫証明書を発行してもらい、その車庫証明書を添付して秋田運輸支局へ住所変更等の登録申請が必要になります。そしてようやく秋田ナンバーの車検証とナンバープレートが交付されます。

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